「塾講師って大変なの?」この疑問は、塾講師のアルバイトを考えている多くの人が抱く悩みです。時給がコンビニなどに比べて高いことから、大変そうなイメージを持つ方も少なくありません。
塾講師は、生徒一人ひとりの学力や理解度に応じた指導が求められるため、準備や計画に時間をかける必要があります。また、授業の合間や終わった後に保護者とのコミュニケーションを図ることも多く、想像以上に多岐にわたる業務があることも事実です。さらに、生徒のメンタルやモチベーションを高めるためのサポートも重要で、時には心の支えとなることも求められます。
今回は、私の経験をもとに『個別指導塾講師のアルバイトで大変だったこと』について詳しくお話しします。
私の経歴は以下の通りです:
- 大学・大学院での6年間、個別指導塾講師としてアルバイトを経験
- 二つの塾で40人以上の生徒を指導
- 地区の代表講師として広報誌に指導方法を掲載
- 塾で出会った講師と結婚
これらの経験から、塾講師の仕事の実態と、その大変さについて具体的にお伝えします。興味のある方はぜひ続きをご覧ください。
この記事を読んでほしいのは、以下のような方々です:
2.教育業界に興味がある人 – 教育関連の仕事に関心があるが、どのような働き方があるのか知りたい人。
3.就職活動中の学生 – 将来のキャリア選択を考える中で、アルバイト経験をどう生かすかを検討している人。
4.保護者 – 子どもを塾に通わせる際、どのような講師がいるのかを理解したい保護者。
5.他のアルバイトを検討している人 – 高時給のアルバイトを探しているが、塾講師がどのような仕事かを比較検討したい人。
このような読者層に向けて、私の経験を基に塾講師の仕事の実態や大変さ、やりがいについて具体的にお伝えしたいと思います。
塾講師としての苦労や困難
生徒に理解してもらう難しさ
教育現場での教えることの難しさは、多くの人が共感するところでしょう。特に塾では、様々な背景を持つ生徒が集まります。そのため、教師が自分の基準で「こう教えればわかる」と思っても、必ずしも理解してもらえるわけではありません。
さらに、生徒の中には理解したフリをする者も多く、実際に問題を解かせると「全然できない」といった状況が頻発します。このような経験は、私自身も講師としてのキャリアの初期に直面し、成績が思うように伸びず、「自分には向いていないのでは」と悩むことがありました。しかし、試行錯誤を重ねることで、最終的には全国の教室に私の指導方法を広める機会を得て、広報誌に掲載されたり、他の講師の教育を担当するまでに成長を遂げることができました。
この経験から得た重要なポイントは、以下の3つです。
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生徒の理解力に合わせた授業展開: 各生徒の理解度に応じて、授業内容や進度を調整することが重要です。個別のニーズに応えることで、効果的な学びを促進します。
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定期的な理解度チェック: 生徒がどれだけ理解しているかを細かく確認することで、必要に応じたサポートが可能となります。これにより、学習の定着を図ります。
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リラックスできる雰囲気作り: 生徒が質問しやすい環境を整えることで、学びへの意欲を高めることができます。コミュニケーションの取りやすさは、理解を深めるための重要な要素です。
これらのポイントについてさらに詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事をご覧ください。あなたの教育に役立つヒントが満載です。
日程(シフト)の融通がきかない
塾講師として働く際、バイトのシフトは基本的に固定されており、月単位や週単位での変更が難しいのが現実です。これは各生徒の授業時間が決まっているためです。たとえば、A君は水曜日の18時から、Bさんは金曜日の19時からといった具合に、授業はあらかじめ設定されています。
他の講師に授業を代わってもらうことも可能ですが、普段受け持っていない生徒を指導することは、代講する講師にとって負担が大きく、あまり推奨できません。さらに、講師が変わることを嫌がる生徒も少なくありません。
実際の困難な状況
このような固定シフトの中で、以下のような具体的な困難に直面することが多々ありました:
- 急な予定が入ったり、体調を崩した場合でも、簡単には休めませんでした。
- 就職活動が忙しい時期でも、バイトの時間を減らすことができず、両立に苦労しました。
- 引っ越しをした際、バイト先が遠くなったため辞めたかったのですが、生徒の進度を考慮し、キリの良いタイミングまで辞められませんでした。
アルバイトであるため、これらの状況が「絶対にダメ」というわけではありません。しかし、生徒に対する責任感が強いため、こうした困難を乗り越える必要がありました。このような状況を理解してもらうことで、塾講師の仕事の現実がより明確になるでしょう。
生徒の学習計画を立てること
塾講師としての重要な役割の一つに、生徒の学習計画を立てることがあります。特に個別指導塾では、同時に複数の生徒を担当するため、それぞれに適した学習計画を作成する必要があります。このプロセスは、特に塾によっては詳細に記載することが求められるため、かなりの時間を要します。
また、夏期講習や冬期講習の前には、休み期間中の学習計画書を作成する必要があります。私自身、大学の試験と重なる時期にこの作業を行わなければならず、大変な苦労を経験しました。生徒の人数が多ければ多いほど、この計画作成にかかる時間は増えていきます。
さらに、私の勤めていた塾では、夏期講習や冬期講習の学習計画書を1枚作成するごとに約500円の手当が支給されました。このようなインセンティブは、手間のかかる作業を乗り越える一助となりましたが、それでも計画の質を保ちながら迅速に作成することは大きな挑戦でした。
このように、生徒の学習計画を立てることは、講師の責任であり、効果的な指導を行うための重要なプロセスです。生徒一人ひとりのニーズに応じた計画を策定することで、学習成果の向上に繋がります。
他のアルバイトに比べて塾講師は大変なのか?
結論から申し上げますと塾講師の仕事は、総合的に見ると他のアルバイトに比べてそれほど大変ではありません。確かに、先に述べたように「大変なこと」もいくつかありますが、他のアルバイトに比べればその苦労はそれほど大きなものではないと感じています。
私自身、コンビニ、引っ越し、データ入力、梱包など、様々なアルバイトを経験しましたが、塾講師は最も楽だと考えています。その理由は以下の三つです。
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肉体的な負担が少ない: 塾講師の仕事は肉体労働ではないため、体力を使うことがありません。
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高時給で効率よく稼げる: 時給が高いため、短時間の勤務でもそこそこ収入を得ることができます。
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生徒とのコミュニケーションが楽しい: 特に個別指導塾では、生徒との雑談を交えながら楽しい雰囲気を作ることが重要です。多くの生徒は勉強が苦手でコミュニケーションにも自信がないため、まずはリラックスできる環境を提供することが大切です。このような雑談を通じて、生徒が少しずつ勉強に取り組む意欲を持つようになることが多いのです。
以上の理由から、私は塾講師のアルバイトをおすすめします。また、塾講師には他にも多くのメリットがありますので、ぜひ合わせてご覧ください!
お読みいただき、ありがとうございました。
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